平成開国ファッションショー

無題

みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

着物に関して記事を書いていると、和装業界の衰退や経営不振、詐欺まがい等々、良い話ばかりではなく、正直滅入ることも多々あります。

ただ、周囲には着物に興味を持ってくださる方もたくさんいらっしゃるので、ネガティブなニュースに一喜一憂せず、これからも、着物の楽しさや美しさを感じられる記事を積極的に探して書いていきたいと思います。

 

 

 

前回書いたネタに登場した着物警察が見たら、頭から湯気を出しそうなファッションショーが、両国にある国際ファッションセンターにて開催されます。

 

背景

第九回 温故知新ファッションショー

 

今年で9回目を迎える、温故知新ファッションショー。「戦国時代」「江戸の粋」「まつり」と続き、今年のテーマは「開国」だそうです。

 

ペリー来航によって開国し、江戸から明治へと変わった幕末期の日本には、怒涛のように西洋文明が押し寄せてきました。

当然それまで着ていた着物も、西洋スタイルの多大なる影響をうけるようになります。

 

反物は最先端の化学染料によって鮮やかな色彩に染められ、帆船や飛行機など新しい文物の図柄もどんどん取り入れられるようになりました。

 

アバンギャルドな流行がさく裂したこの時代、もちろん着こなし方にも変化が起こります。

男性は袴にブーツを合わせてみたり、立ち襟シャツの上から着物を着たり。

女性は振袖にロングネックレスを付けたり、袴にハイヒールを合わせたりと、やりたい放題。

時代の転換期とは、文化の爛熟期となりうるパワーを内包しているのですね。

 

こうした新しい着こなしは、当時かなり奇異な目で見られたと思います。

しかし、いつの時代も流行を生み出すのはワカモノ・バカモノ・ヨソモノです。

文明開化はまさに、鎖国ニッポンにヨソモノがもたらした西欧文明を、頭の固い保守層からバカモノと呼ばれたであろうワカモノ達が、新しくもたらされた刺激的な西欧服飾文化を縦横無尽に味わいつくした時代となりました。

幕末開国期の破天荒さにオマージュを捧げ、平成ラストに文明開化を再現しようという今回の試み。

平成“開国”ならではの新しいイマジネーションを提示できるか、はたまた単なる模倣に終わるのか?

 

奇想天外な傾奇者たちが登場するのを楽しみに、来月また参加リポートをご紹介したいと思います。

 

文責/篠井 棗

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