桜咲く、卒業シーズン

みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

今年は例年より桜の開花が早かったため、東京都内では卒業式シーズンに満開となりました。

卒業袴姿に満開の桜の組み合わせは、かなりのレア!

今年卒業を迎えた皆さんはラッキーでしたね。

 

 

 

 

ただ、天候は「春に三日の晴れ間無し」の言葉どおり、暖かい日と肌寒い日が繰り返し訪れました。春分の日にはまさかの降雪も!

この日に卒業式が当たってしまったお嬢様たちは、本当にお気の毒でした。

 

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成人式と違って、三月中多くの日に街中で見かける袴姿の学生さんは、いわば春先の風物詩として日本の風景に彩を添えています。

 

着物は季節感を大切にする衣装です。自分が着て楽しいのはもちろん大切ですが、四季折々の和装を目にすることもまた、楽しみの一つになります。

 

季節や格式を大事にする着物ですが、洋服のように、毎年のようにトレンドが変わるということはありません。

形状が一定であることもありますが、学生さんの多くがレンタル着物&袴を利用しているので、新作として仕入れられる衣装も少しはあるとはいえ、ほとんどの衣装は毎年繰り返し着られているものだからです。

 

和装がファッション業界のトレンドに擦り寄る必要はありませんので、むしろ保守的な古典柄から個性的なモダン柄まで幅広いニーズに応える品ぞろえにしておいて、あとはお客様のお好みに任せる。くらいのスタンスの方が、和装には向いているように思います。

 

今年もお母様の振袖に新しい半衿を合わせて、袴だけレンタルした方や、無地の着物が着たくてネットを探しまくった!という方もいて、「これからは業界が流行を作るのではなく、お客様の多様な個性に対応出来る品揃えの方が強みになるんだなぁ」と実感しました。

 

年々増えているのかと思いますが、ネットで衣装を借りる・ネットでヘアメイクサロンを探す。というのもここ最近の傾向として顕著です。

 

小規模に経営している個人サロンは、従来ですと圧倒的な広告量の差によって、集客力で大手には負けていました。

しかし、インターネットの普及により、インスタグラム等で手軽に情報のやり取りが出来るようになり、若いユーザーが、店舗の大小ではなく、ネットの口コミや写真を見て、より自分の好みに合ったサロンを選べるようになったのです。

 

成人式や卒業式は一度しかチャンスがありません。誇大な宣伝広告だけを信用せず、情報を駆使して多数の店舗を比較して選択するようになった現在は、大手独り勝ちだった一昔前に比べて、平等性はぐっと高まりました。

 

資本力の小さい店舗も、戦略次第で大手に負けない集客が出来るようになりましたし、お客様もよりご自分の希望に沿ったお店が選べるようになったのです。

ネットの弊害はいろいろ取りざたされますが、経済における機会の平等性に関しては、大きく時代を動かしたと言えるでしょう。

 

初春の風景の一部となった卒業袴。見た目の可憐さに変わりありませんが、スマホを使いこなす学生さん達は、賢く上手に和装のお洒落クオリティを高めているようです。

 

文責/篠井 棗

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