はれのひ事件の二次被害

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みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

はれのひ事件は、その後当事者も出てこないので実質的にあまり進展がないのですが、どうも周辺であれこれ見当外れなことを言っている“コメンテーター”的な人がいるので、今回はその辺りについて雑感を書いてみます。

 

 

 

【炎上】はれのひ騒動で着付師がブチギレ激怒 (Buzz Plus News)

 

これは着物だけに限ったことではないのですが、何か事件が起きると、必ず斜め方向からとんちんかんなコメントをしてくるエライ肩書の輩が出てきます。

 

例えば、レイプやセクハラ被害に声を上げた人に対して、「派手な服装をしていた」「自意識過剰」「隙があった」等、被害者にも非があった=被害者を叩く。という理不尽な理屈を繰り出してくる。今回の事件に対して、これと同種のことをぶち上げている人々には心底は腹が立ちます

 

いくつか出てきたものを上げてみましょう。

・着付けが自分で出来ないことが問題。日本人女性なら着付けぐらい自分で出来ればこんな時困らないはず

→こういうことをほざく人はたいてい自分で浴衣すら着られません。そもそも振袖は自装する着物ではありません。正式な場で着る衣装は、十二世紀ごろからすでに衣紋方と呼ばれる着付師によって他装されるようになっているのです。

装束知識ゼロの人が知ったような口を叩くのは本当に解せません。恥ずかしくないのかな…

 

・そもそも派手な成人式が問題。これを機会に振袖を着て着飾るような成人式をやめるべき。

→はい出ました。昨今の派手な風潮がすべて悪いという「昔はよかった」論です。こういう事言う人って大抵年配のおじさんなんですが、同じ世代の人が同じ口で「最近の若者は車買わない」とか言うんですよね。車買うのと振袖買うのは金額そんなに変わらないし、なんなら車の方が高額だし。

若い人の消費行動の縮小が日本経済を委縮させている。なんて言うわりには、派手なことするなという二枚舌。一貫性のなさはおじさん世代の特徴なんでしょうか?

 

こうした批判をする人って、普通とちょっと違う視点から意見が言える俺(もしくは私)カッコいい☆とでも思っているのでしょうね。気持ち悪い以上に迷惑です。

まず、被害に合ったお嬢様たちの気持ちを少しも考えていない。こんな愚かな意見が公共電波に乗って巻き散らかされたら、多額のお金を払ってくれた親御さんに対して申し訳ない気持ちになっているお嬢様たちが、さらに「私が贅沢しちゃったから…」と落ち込んでしまうかもしれないじゃないですか。

すでに十分ショックを受けている二十歳の女の子に対して、傷口に塩を塗るようなことをよく言えるもんだと、呆れるばかりです。

内容が正しいのであればまだしも、事実誤認なうえに、問題の本質とまったく関係ない

れっきとした二次被害です

 

今回の事件は、誠意も経営能力も皆無のハリボテ社長が、自分の身が危なくなったとたんに金をかき集めて計画破綻という名の夜逃げをした。という、どこの業界でもあり得る経営問題なのです。

糾弾すべきは非道な社長以下経営陣であることは言うまでもありません。我々がやるべき事は、今後こうした事件を二度と起こさないためにも、法律をどうするか?経営の透明性をどう保っていくか?といった事を議論し、今後の教訓とすることでしょう。

 

日本の成人式文化をとやかく言う場ではないですし、ましてや、被害者であるお嬢様たちに追い打ちをかけるように「日本女性として着付けくらい出来て当たり前」なんて、的外れな中傷をする場では決してないのです。

 

ネット上の理不尽な書き込みだけでも腹が立つのに、公共の電波であるテレビやラジオまでが、門外漢の愚かしい意見をへらへら笑って駄々洩れにしていることには、悔しい気持ちでいっぱいです。

 

被害者の方!着物業界の方!偉そうな肩書で馬鹿を言っている愚か者のいう事なんてスルーですよスルー。

なんなら堂々と反対意見をぶつけてやりましょう!

 

文責/篠井 棗

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