魔窟・展示即売会の恐怖

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みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

梅雨なのに雨降らないなー

などとぼんやりしているうちに、関東地方は梅雨明けしてしまいました。

降水量の低さにビックリです。

今年は給水制限あるのかしら?

水がないのも怖いですけれど、夏ですし、着物愛好家限定の怖い話を致しましょう・・・

 

 

 

先日、都内某所で行われた、有名きものメーカーの展示即売会に行ってきました。

私、この手のイベント大嫌いなので極力避けていたのですが、

やんごとなき事情のため、渋々行く羽目になりました。

 

結果、大惨敗です。

 

交通費も出してくれるしランチには高級お弁当出てくるしで、至れり尽くせりです。

 

当たり前ですよね。並んでいる品々は全て数百万円!

そして出ました。

ちょっとあててみて!遊んでみるだけ!ね!

という常套句のもと、まわりに5~6人の販売員が取り囲み、反物を着物風に体に巻き付けられます(ピンワークと言います)。

(さっき見た値札、反物だけで170万…)と、おびえながら棒立ちしていると、

「お似合いね~」「肌が白いから~」「所作がきれいで着物が映えるわ~」等々、

歯が浮くような褒め言葉が、四方八方から浴びせかけられます。

 

「ほ、他の着物も見たいので…」と、もごもご言って、ようやく体に巻き付いた170万円から逃げ出し、

ほっとしたところでさらにほかのブースでもあれこれ巻き付けられそうになる→逃げ出す。の繰り返し。

 

だってどの商品見ても、全部二桁万円以上なんですよ!?

半幅帯でも10万円以上するんですよ!?

 

なんですかここ?まだバブルが崩壊していないんですか――――?

 

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※ピンワークはこんな感じで反物を体に巻きつけられます。

 

恐ろしいのはこれからです。

 

一通り見終わって、休憩ブースで同行者とお茶を飲んでいると、おもむろに担当者が現れ、

さてそれでは、といきなり商談が始まります。

 

買いませんよ。と担当者に一喝していたにもかかわらず、

なぜか「着物+帯+羽織+…」と試着したものがすべて購入予定になっています。

 

だーかーら!なんで試着=購入になるんだよ!!!

 

再び「買いません」と宣言するも、今度は気に入ったかどうか?気に入らないなら買わなくていい。

正直に言ってほしい。こんなに値引きするなんて貴女だけ(上代いくらだよ…)。

ご両親からの贈り物(親に金払ってもらえってこと!?)。

着物と帯買えば羽織は無料で付けてくれる(テレビショッピングか!)等々、

出るわ出るわ強引セールストークの嵐。

これを買わないなんて信じられない。何しに来たの貴女?

という空気でバンバン攻めてきます。こわーい…

 

結局私は何も買いませんでしたが。同行者はどこに着て行くのかわからない紬を二枚も購入していました。

(もちろん三桁万円)

さすがいいものを見る目がおありね~これを選ぶなんて目が肥えていらっしゃるのね~。

これでノックアウトされた模様。

ちなみに同行者は全くの着物素人で、着付けも出来ません。

 

展示即売会という場所は、販売品に見合った予算のない人間が、

「遊びに来てくれるだけでいいのよ」という言葉を鵜呑みにして、うかうか行っていい場所ではありません。

という教訓を得ました。深く反省しております。

あの世界は財布に余裕がある雲の上の方々が、

誉め言葉の嵐を浴びるために金をばらまく場所なんですから・・・

 

予算100万円以上で初めてお客様扱いされる、豪奢なイベントでございました。

 

文責/篠井 棗

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