ヨコハマで服飾史のお勉強

みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

暑い日が続くようになってきました!

アウトドアもいいのですが、紫外線や熱中症が気になる…

というインドア派にとって救世主なのが、

美術館・博物館・図書館などの「ハコ物」

エアコンは効いているし、ゆったり休めるソファはあるし、いい事だらけ♪

休日何してたの?と聞かれた時、家でボーっとしてたと言うよりは、「気になっていた展覧会を見てきたの」と答えた方が、知的なイメージを持ってもらえそうです。

 

 

 

すでに終わってしまったのですが、横浜美術館で25日まで開催していた

「ファッションとアート 麗しき東西交流展」を観てきましたのでご紹介します。

 

ファッションとアート 麗しき東西交流展 (横浜美術館ホームページ)

 

開国と共に、それまで閉ざされていた日本の文化が一気に西欧に紹介され、

熱狂的なブームを巻き起こしました。

それと同時に、ヨーロッパ文化も日本へ大量に流入。

躍起になって西欧化を進める政府の思惑とも相まって、東西混然一体となった服飾文化が生まれました。

今見ても新鮮な、「和柄のドレス」「洋柄の着物」

西欧ブルジョワ層の婦人たちが熱狂した「憧れの東洋」と、

西欧に追いつくために皇族の礼装まで西欧化した日本政府の必死さが、

絢爛豪華な展示品の数々を通して伝わってきます。

 

幕末~明治の服飾史を一堂に観られる、素晴らしい企画展でした。

 

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特筆すべきは昭憲皇太后がお召しになった緑色の長大なローブ!(マントー・ド・クールというそうです)

細かい糸菊模様の手刺繍が縁から裾いっぱいに施され、眼がくらむほどの美しさです。

 

また、着物の発見によって西洋の婦人たちの体を長年締め付けてきたコルセットから解放された。

という解説も、とても興味深いです。

着物は体の左右から前身ごろを合わせて紐で締めるだけなので、

ウエスト部分を無理に服に合わせる必要がないのですね。

 

今となっては洋服=楽、着物=苦しい。なのですが、

明治期の西洋社会では、東洋からやってきた着物こそ、

女性を苦しみから開放する新しいアイテムとなったのです。

 

その他、着物袖を模したガウンや、衣紋抜きを模したコートなど、

「そんなところに魅力を感じるんだ…!」と驚くような着物風衣装の逸品が数々展示されており、

欧風ドレスが好きなゴス系の方も、着物好きな我々も、

興味深く服飾の東西交流を感じることが出来る企画となっていました。

 

会期は終了してしまいましたが、図録は横浜美術館ミュージアムショップで購入することが出来ます。

展覧会チケット持っていなくてもショップは自由に入れますので、

ご興味ある方はぜひ覗いてみてください。

 

文責/篠井 棗

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