小学生卒業袴、喧喧囂囂。

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皆さま、ごきげんよろしゅうございます。

まだまだ空気はひんやりしていますが、

一時期の、切るような痛さだった寒風は、

もうすでに吹かなくなりました。

四季の変化が日本の魅力ではありますが、

やはり春の到来は格別の嬉しさがありますね。

 

 

 

卒業袴シーズンはまだまだ寒さもあります。今年は雨の日も数日ありましたので、

また更に寒さが身に染みる卒業式だった方も多かったのではないでしょうか。

振袖と違って袴用のレンタル着物は保温機能で正絹には劣るポリエステルがほとんどですし、

足元がスース―しますので、風の強い日はちょっと大変だったと思います。

雨天で卒業袴をお召しになった卒業生の皆さま、本当にお疲れ様でした!

 

卒業袴を着るのは、もちろん大学生や専門学生が圧倒的に多いのですが、

最近増えているのが高校生と小学生です。

特に小学生の袴姿は最近ニュースでも取り上げられているので、耳にした方も多いでしょう。

炎上とまではいきませんが、ちょっと議論の的になっているようです。

 

小学卒業式、増える袴姿 華美な衣装、自粛呼び掛けも (中日新聞)

 

小学校の卒業式にどんな服装で行くのかは、地域によって差があるようで、

「格差が助長される!中学の制服で十分だ!」という批判を読んで、びっくりしてしまいました。

というのも、筆者の卒業した小学校では誰も中学の制服なんて着ている子はいなくて、

女の子はみんなワンピースなどのよそゆき着を着ていたから。

ネット議論にありがちな「自分の経験=世間の常識」という典型だな・・・と感じた次第です。

式典なのだから華美な衣装は規制するべきだ。という意見もかなり多くありましたが、

これもまた「?」です。

袴姿って、華美でしょうか?

本来袴姿は女学生の普段の制服ですから、学業に専念しやすく、動きやすさを重視した清楚なもの。

現代は卒業式典の定番衣装になっているので、もちろん華やかさはありますが、

振袖よりも格段にシンプルです。

単に一部の派手好きなご両親による、

小学生なのにメイクや盛髪をするのが暴走しすぎ~!なだけなんですよね。

 

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洋服であっても、派手な子もいればおとなしい子もいます。

お金をかける=マウンティング上位。と安易に考えるのもいかがなものでしょう。

何でも平等であることはけして子供の為にならないですし、

ご家庭が健全であれば、袴でも洋服でもご両親がその日のために用意してくれた衣装を、喜んで着てくれるはずです。

筆者は着付師ですから、小学生の卒業袴はとても可愛らしいと感じます。

けれども、「何を着ていくか」は所詮結果でしかありません。

小学校最後の日を迎えるにあたって、親子が一緒に着ていくものを選んで、楽しく話し合う。

そんな「場」こそが大事なのではないでしょうか。

 

卒業式に大金をかけて派手に装って、クラス内ヒエラルキー上位になれたとしても、

子供が親のおもちゃになったりプライド誇示の材料になってしまうのは、

とても不幸なことだと思います。

 

文責/篠井 棗

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