着物にいくらまでお金をかけられますか?②

0851

前回、

呉服店のあまりにも押し付けがましい接客態度に、

イライラしていた筆者。

その後のお話です。

 

 

 

 

さすがに6万円も払えないと判断した私は、すぐさま「そんなに払えません」と言ったのですが、

どういうわけかおっさん店員には通じません。

「なにも全額払えとは言ってないじゃない。分割も出来るし。ちょっと!計算して!

ほら計算機なんていいからさっさと暗算して!」

と先ほどまで対応してくれていた若い男性店員をどやし始めます。

 

もう完全にアウトな気分の私、

何度も「それほどお金はかけられません」と言っているのですが、返ってくる答えは同じ

「だから!一回で払えなんて言ってないでしょ?分割も出来るから。」

もう渋々応じる私、

「何回払いまでできるんですか?」

おっさん「そんなの何回でも好きな回数でいいでしょ!?」(なぜかキレ気味)

 

憂鬱がどっと心に押し寄せてきます。

最後は這う這うの体で店を出ましたが、

この一連の流れを未だに呉服店でやっているのを目の当たりにして、

すっかり着物の未来が思いやられてしまいました。

 

こうした接客をする横柄な店員には大きく2つの問題点あります

① 相手が自分より若い(もしくは社会的に下の立場)と、

「あんたは着物を知らないから教えてやる」という見下した対応になる。

② 主体が「お客様」ではなく「高価な着物」になっている。

 

①はわかりやすいですね。これは着物だけではなく、どんな業界でも見られる、典型的なダメ接客です。

特に50~60代以上の店員に多く、若い客に対してタメ口だったり説教口調だったりします。

②は、お客様が何を求めているのかを聞こうとせず、ただただ着物の高級さを滔々とまくし立て、

着る人が着物に従属するのが当然。といった態度を取ります。

いわゆる「べき論」を展開して金を出させようとするのが特徴で、

「こんな高級な着物なんだから○十万円でも安いくらい」

「作家物の立派な着物なんだから親に金を出してもらってでも買うべき」

という具合に、着物に金を惜しむなんて信じられない!という雰囲気で攻めてきます。

 

これだけでも「そんなんで若い人が着物買うか?」という対応なんですが、

さらにおそろしいのは平気でローンを組ませようとするところ。

成人式の振袖ならいざ知らず、ファストファッション全盛のご時世に、

たかが「着るもの」にローンなんて組みませんよ・・・

 

友達の結婚式に着ていくワンピース、せいぜい3万円くらいじゃないでしょうか?

それが着物になった途端に、ローン組みまーす♪ なわけないじゃないですか。

 

こうした旧態依然とした接客態度を目の当たりにしてみて、つくづく感じたのは、

(一部の)呉服店員は恐ろしいほどに世間知らずだという事。

バブルの頃、高級呉服が馬鹿みたいに売れたので、金銭感覚がマヒしたまんまなんでしょうね。

こういう人はぜったい安くてかわいい和装コーディネートをしていると

「本物の着物とは・・・」とか語り出すに決まっています。うざい!

 

押しつけがましい接客は、もはや害悪でしかありません。

せっかくやってきたキモノムーブメントに、勘違いした対応で水を差さないでほしいものです。

 

文責/篠井 棗

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です