DL並みの大行列

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みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

5月末。初夏の爽やかさを通り越して、

夏日とか真夏日とかいうレベルになってきました。

とはいえ、朝晩はやっぱり冷えますので、うっかりタオルケットなんかで寝てしまうと、風邪をひき込んでしまうことも・・・

体調管理に気を配りたいのは、

寒い時期より油断しがちな季節の変わり目ですね。

 

 

 

東京都美術館で24日まで開催されていた伊藤若冲展が、240分待ちという驚異的な数字をたたき出して、

もはや敵はディズニーランドか!という事態に。

ファストパスとは言いませんが、せめて整理券でも出してあげればいいのに・・・

この炎天下に並んだ方々には同情を禁じ得ません。

公立施設はどうもこういう非常事態に対しての対応に柔軟性が無いというか、

そもそも外で並んでいるお客様に対して配慮が足りないというか。

企画側に想像力が足りないだけなのかもしれません。

 

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若冲展に長蛇の列 (THE HUFFINGTON POST)

 

伊藤若冲はここ最近急に人気が出て、メディアにも頻繁に取り上げられていますから、

並んででも観たい!という気持ちもわからなくはないです。

その画風は現代に通じるポップさがありますし、細部までち密に描かれた大画面の作品は見応えたっぷりです

また、難解だと思われがちな日本画なのですが、若冲の絵を鑑賞するのに、深い教養などは必要ありません。

(もちろん仏教を題材にしている絵も多数ありますので、背景を知っていればより面白みがあります)

お子様でも初心者でも、ちゃんと楽しむことが出来ます。

この点が幅広い年齢層に受ける理由でもあるのでしょう。

 

しかし、だからと言って、なにも4時間並んでまで巡礼しなくてもいいじゃないか・・・

とも思うんですよねぇ。

もちろん本物を観るに越したことはありませんが、長時間の行列にぐったりした後も、

押せ押せの館内でチラ見しかできないのであれば、

大判の図録を近所の図書館で借りてきて、解説読みながらゆっくり堪能しても、

美術館と遜色なく楽しめるんじゃないかなぁ。

 

まぁそこはそれ、行列大好き・流行大好きな日本人ですから、ブームに乗りたい気持ちもあるのでしょう。

 

では、行列なんて大っ嫌い!という方は、こちらの展覧会はいかがでしょうか?

 

Bunkamura ザ・ミュージアム ボストン美術館所蔵「俺たちの国芳 わたしの国貞」

サントリー美術館 原安三郎コレクション「広重ビビッド」

東京富士美術館 「ザ・刀剣」

弥生美術館 「耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る」~アンティーク着物と挿絵の饗宴~

 

ざっと調べただけでもこれだけ多彩な日本美術関連の展覧会が都内で開催されています。

少なくとも、入館までに4時間も並ばされることはないはず。

せっかく若冲に興味を持ったのにも関わらず、

行列報道でうんざりして都美術館に足を向けなかった方がいらっしゃいましたら、

若冲一辺倒にならずに、他の日本美術にも視野を広げてみてください。

 

特に広重や国芳は、若冲より少し後の時代に活躍した浮世絵師ですので、比較しながら鑑賞してみれば、

ブームを追いかけるだけとはまた違った面白みを味わえるはずです。

 

船も片方に乗客が集まり過ぎると転覆してしまいます。

せっかく若冲をきっかけに日本画に興味を持ってくださったのに、

混雑した展覧会のぐったりした記憶だけが残って、トラウマになってしまっては残念です。

 

ここは一つ、他の人とは別方向にシフトチェンジした、

快適閑古鳥美術館体験を試してみることをお勧めします!

 

文責/篠井 棗

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