時代着物の第一人者 松屋銀座で回顧展

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みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

振袖シーズンが終わっても、

1月中は街中で着物姿を見る機会が多い季節です。

しっとり落ち着いた訪問着や色無地を、

白半衿できりっと着ている方を見かけると、

あ、初釜の帰りかな・・・。と思わず見とれてしまいます。

 

 

 

17日まで松屋銀座で開催された「池田重子コレクション 日本のおしゃれ展」

昨年10月に亡くなった時代着物コレクター・池田重子さんの大回顧展でした。

 

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池田重子さんの美しい着物コレクションが一堂に!「日本のおしゃれ展」が松屋銀座で開催 (ガジェット通信)

 

銀座駅から歩いている道中、ずいぶん着物姿の人が多いなぁ・・・と思っていたら、

やはり皆さん同展覧会が目的地だったようです。

 

日本一の時代着物・帯留・半衿コレクターであった池田さんは、

生前から「日本のおしゃれ展」として、定期的に展示会を開催していました。

 

ただの奇特で酔狂なコレクターのように、古い物を集めて並べていただけではなく、

膨大なコレクションの中から選び抜かれた着物・帯・帯揚・帯留を、

日本の風土や文化に根差した、物語性のあるコーディネートを施して次々と発表。

池田さんは、現代のレトロ着物ブームを牽引してきた第一人者なのです。

 

博物館収蔵品のようにほこりをかぶせておくのではなく、

あくまでも現代に生きる女性が装うためのコーディネートを手がけた点が、

池田重子展覧会の特徴でした。

 

やはり、洋服が日常着である今の時代、

衣桁にかかった着物やショーケースに入れられた帯留だけを見ていても、

どういった組み合わせをしていいのかピンとこないものなのです。

日本のおしゃれ展が、他の着物展と違って特に若い女性を中心に影響力が大きかったのは、

洋服のブランドショップのように、トルソーに実際に着せた姿で、

新しい着物の楽しみ方を提示したことが一因だったと思います。

 

四季折々の着物コーディネートと、

刺繍半衿・帯留の膨大なコレクションを展示した松屋銀座の展覧会場は、

どちらが展示品かわからないほど、個性豊かな美しい着物姿の女性たちが、

展示会場外にまで華やかに集って、大盛況となりました。

 

池田重子さんが現代女性に残した着物文化遺産は、

歴史研究者が束になってもかなわないほどの大きさだったことが偲ばれます。

 

文責/篠井 棗

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