ふらふら寄り道 戸栗美術館

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みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

あったかいんだから~

スープではなく、気温が・・・

でも油断していると、桜の季節は「花冷え」だったりします。

この季節、日本の気候はマジでツンデレだ!と思うのは、私だけでしょうか?

 

 

 

あったかくなると、ふらふらしたくなります。

渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催するボッティチェリ展の会期をうっかり間違えた時は、

ちょっと足を延ばして、戸栗美術館へ行ってみたりもします。

 

戸栗美術館HP

 

渋谷松濤エリアは閑静な高級住宅街。

通常ではありえないような高い塀とモダンすぎる一戸建てが立ち並ぶ中、

東急文化村から徒歩5分ほど、銀座へ移転予定の観世能楽堂横にひっそり佇んでいるのが、

陶磁器専門美術館、戸栗美術館です。

 

寄り道した時は、「江戸の暮らしと伊万里焼展」が開催されていました。

 

無題

 

江戸時代も元禄期を過ぎてくると、太平の世の中。

戦乱期に衰退していた文化芸術分野が、庶民にまで浸透して発展してくる時代です。

刀を捨て、公務員となって安定した生活を得た武士たちや、経済活動の活発さで台頭してきた商人たちが、

夜ごと宴会に使用していたのが、高級陶磁器。

ことに各藩が力を注いで技術を高めてきた逸品は、将軍家・大名家・富豪商家などに多く納められました。

 

そんな時代の和食器を時代順に展示してあるのですが、

その意匠に見えるのは、たぐいまれなる江戸人の美意識。

源氏物語や中国の故事を題材にしてある伝統的な絵柄から、当時目にする事の珍しかった南蛮人まで、

ありとあらゆる図柄が磁器の上に描きこまれています。

 

釉薬の色味に制限のある陶器と比べ、磁器は白い地色に華やかな彩色が可能です。

自由に精緻に描くことができたからこそ、

時代・地域の特色豊かな百花繚乱の元禄バブルの雰囲気にマッチした、

多くの優品が生まれたのでしょう。

寄り道のつもりが、思いもかけず江戸陶磁器の深淵に迷い込んでしまいました。

 

寒い冬や暑い夏は、屋外の予定外行動は体力を消耗しますのであまりお勧めできませんが、

これから暖かくなってくれば、道草ばっかり食うお散歩も意外な発見があって、案外悪くないものです。

歩きやすい靴を履いて、さぁふらふら~と、日本の美を探しに行きましょうか。

 

文責/篠井 棗

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