憧れの茶道への入口

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みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

師走になりました。

どういうわけか、街中に着物姿の女性が目立ちます。

なんなら、着物男子の姿まで見かけます。

日本はいつからこんなに着物人口密度が高くなったんでしょうか?

嬉しいかぎりです♪

 

 

 

着物好きな皆さまは、和の伝統文化もお好きな方が多いと思います。

中でも「総合芸術」と呼ばれる茶道は、やってみたいお稽古事としてとても人気があるようです。

茶道の所作によって養われる礼儀作法、着物の着付け、床に飾る花を生ける華道、

陶磁器や掛け軸など茶道具を選ぶ選択眼など、

一連のお稽古によって、あらゆる教養が身に付くように出来ています。

 

だからこその「総合芸術」なのです。

 

このように書くだけでも、茶道は敷居の高さは計り知れないのですが、

なぜか、茶道ほど「やってみたい・・・」と思っている人が多いお稽古もないでしょう。

 

憧れ数値マックスな「茶道」

いきなり師匠の元に弟子入りするのは勇気が入りますので、

まずはこんな美術館で、ちょっとだけ入口を覗いてみてはいかがでしょう。

 

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開館50周年記念 大名茶人 松平不昧の数寄 (畠山記念館HP)

 

戦国時代~江戸時代。各地の有力武将たちは、競って茶道を嗜んでいました。

それは、茶室という密室は文字通りの膝詰談判となるので、

武将同士の交渉の場として機能していたことが一因でもあります。

 

そんな大名茶人たちの中でも、出雲松江藩七代藩主・松平不昧は、

若くして茶道の奥義を極めた名茶人として、現代でも広く知られた人物です。

 

そしてまた、不昧公は多くの茶道具も蒐集していたことでも有名です。

東京白金台にある畠山記念館で12月14日まで開催されていた「大名茶人 松平不昧の数寄」展は、

不昧公が収集品管理のために記していた『雲州蔵帳』に基づき、現在に伝わる名品の数々を紹介した、

芸術品鑑賞としても、博物館学的見地からも、見応えのある展覧会でした。

 

不昧公は、自身の蒐集品を「宝物」「大名物」「中興名物」・・・と、ランク付け。

更に茶道具の保存管理に関する詳細な決まりごとも設けていました。

この雲集蔵帳に掲載された名品の多くを所蔵している同館だからこそ出来た、

小規模ながらも逸品の揃った展示でした。

 

展示スペースはワンフロアだけの小さな美術館ですが、茶道に特化した所蔵品と企画は、

あれこれ何でも手を出す公立美術館と違って、これが観たい!という愛好家にとっては大変好ましいもの。

 

根津美術館のような派手さはありませんが、住宅地にひっそりとたたずむ茶道の館は、

敷居も高くなく、ちょっと興味があるんだけど・・・という方もやさしく招いてくれます。

400円でお抹茶を立ててくれるサービスも有りますので、

天下一品の茶道具を鑑賞した後、茶道体験まで出来るのです。

 

同展はすでに終了していますが、茶道専門の美術館ですから、

いつも素晴らしい茶道具を拝見する事が出来ます。

興味はあるけれど、お稽古を始めるきっかけがつかめない・・・という方。

まずは手始めに、畠山記念館を覗いてみてはいかがでしょうか?

静かでほのぼのとした空間で極上の茶道具を鑑賞するだけでも、心洗われる気持ちになれます。

 

ちなみに、同館で販売されている「畠山記念館ハンドブック」という可愛い冊子には、

茶道具や茶室の鑑賞ポイントがイラスト付きでわかり易く解説されています。

初心者の方はこちらもぜひ手に取ってみて下さい。

 

文責/篠井 棗

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