アメリカで鑑賞する着物の歴史

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みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

台風一過で青空の広がる秋の空。

二週連続台風上陸は、各地に多くの被害をもたらしました。

カレンダーは10月なのに空模様は晩夏のよう

これでは着物もおちおち着ていられません!

イベントの多い季節だけに、そろそろ天候にも落ち着いてほしいものです

 

 

ニューヨーク、メトロポリタン美術館日本ギャラリーにて開催されている企画展、

「Kimono:A Modern History」(着物:近代の歴史)が話題になっています。

 

メトロポリタン美術館で着物展開幕  (VOR ロシアの声)

 

Metは古今東西あらゆる分野の芸術作品が所蔵展示されている、大国アメリカの誇る巨大美術館。

芸術の殿堂で、日本のKIMONOが芸術作品として、あるいは歴史遺産として認識されていることは、

日本人としてとても喜ばしい事ですね。

「着物」と題されてはいますが、

展示作品は、屏風・陶磁器・ひな型本(着物の図案集)など多方面にわたっており、

総合芸術としての着物を多角的に検証できるようになっているようです。

 

それにしても、さすがMetの組織力・・・と、唖然とするような品揃え。

ミッキーマウス模様の子供着物から、戦中の時代を反映させた、軍人を染め抜いたプロパガンダ着物など、

日本でもなかなかお目にかかれないような珍品が展示されています。

 

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日本で開催される着物展は、個人収集家の集めたごく限られた所蔵品を、

小さなスペースで、趣味的に展示するケースがほとんど。

日常使用していたものなので、いわゆる工芸品として扱われているので、

大規模で体系的な展覧会は企画されないようです。

 

海外逆輸入みたいで皮肉ではありますが、

他国で価値を見出され、アカデミックに検証してもらって、ようやくその価値に気付く・・・

というパターンが、従来からの日本美術界のお約束。

自国の文化を自国内で客観的にとらえるのは、案外難しいものですけれど、ちょっと不甲斐ないです。

 

この時期、タイミングよくニューヨークに滞在されている方は、ぜひ鑑賞してきてください。

国内でこのニュースに触れた着物好きの方は、

日本の和装文化に対する海外の興味関心が学術的にも芸術的にもいかに高いものであるか、

この展覧会開催によって再認識出来たのではないでしょうか。

 

着物は立派な「着る芸術」

300年以上基本的な形を変えずに、尚且つ現代でも伝統的な工法が守られている・・・

そんな素晴らしい衣装文化を、もっともっと私たちは誇っていいのです。

 

文責/篠井 棗

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