画中着物を実物で再現

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みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

秋めいた気候に、猛暑疲れした体がホッと一息ついた心地です。

8月最終日は週末と重なりましたので、夏休み最後のレジャーを楽しんだご家族も多かったことでしょう。

このまま秋に突入しそうな勢いですが、9月初旬にはいったん暑さが戻ってくるそうです。

まだまだ油断はできませんね。

 

 

竹久夢二といえば、大正モダンな着物好きには馴染み深い叙情派の画家。

挿絵画家としても活躍していた彼は、多彩な着物デザインで描かれた夢二式美人は、

当時の乙女たちのファッションアイコンともなっていました。

 

そんな夢二美人の着ていた着物を現代に蘇らせようという画期的な試みが、京都高島屋にて行われました。

 

竹久夢二作品の着物を再現 生誕130年展で公開へ (朝日新聞DIGITAL)

 

再現着物は、

雄大な山並みを背景に描かれた「立田姫」の、真っ赤な着物。

淡灰色の着物に赤い半衿と襦袢の色味が鮮烈な「加茂川」

よろけ縞の渋い着物に朱赤の帯に青い傘がポイントの「秋のいこい」

以上3点。

 

着物制作に協力したのは、京都の老舗呉服店「千總」です。

さすがに出来栄えは素晴らしく、むしろ実物着物の方がステキ?と思ってしまうほど!

 

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夢二の描く人物は、どうにもいい加減な線でデッサンも狂って(=デフォルメ?)いるので、

着物のデザインの美しさは認めるものの、着物姿にどうにも実感が伴いません。

実際に着物を仕立てて、モデルに着せて、ポーズを取らせるというのは、

レトロ着物好きにとっては、大変見応えのある展示だと思います。

 

今回の企画は、夢二自身がスクラップブックに切り抜きを貼ってイラストの参考にしていた、

ベルエポックの画家・トゥールーズ・ロートレックとの比較展覧会でもあります

純粋芸術家としてよりも、イラストレーター・アートディレクターとしての側面が強い二人には、

共通点が多々あります。

この二人に注目し、比較した点でも秀逸な展覧会です。

昨今元気のない百貨店展覧会ですが、今回の京都高島屋展は、

デパートの特質と地の利を活かした好企画となりました。

 

高島屋京都店は9月8日(月)までの開催。

その後、岡山・東京・横浜の各高島屋を巡回します。

 

文責/篠井 棗

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