押絵と旅する~鎌倉~

kaburagi01

みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

「三寒四温」は春先の言葉ですが、ここ数日はどうもこの言葉がしっくりくるような気候です。

外歩きはもちろん暖かい方がいいのですが、これから本格的な寒さが来るのか来ないのか・・・?

着るものも気分も惑わされてしまいます。

 

 

 

鎌倉は観光地としてとても人気のある場所。

歴史的にも文化的にも価値の高く、見どころが盛りだくさんです。

古寺名刹も多数点在していますし、江ノ電でゆられていけば海辺もすぐそこ。

長谷寺の観音様、鎌倉大仏、由比ヶ浜、鳩サブレーに鎌倉ハム。

見るもの、美味しいもの、たくさんあります。

でも意外と知られていないのが、美術館もたくさんあるという事です。

鶴岡八幡宮の参道近くには、イサムノグチの彫刻が展示されている鎌倉近代美術館。

北鎌倉駅近くには絵本作家・葉祥明美術館などがあります。

 

そして、着物好きの方に特にお勧めしたいのが、鏑木清方記念美術館です。

美人画の名手として、西の上村松園と並び称された東の鏑木清方。

晩年移り住んだ鎌倉雪の下の旧宅が、そのまま美術館になっています

 

鎌倉市鏑木清方記念美術館

 

鎌倉ガイドブックにも掲載されていない小さな美術館ですが、

清方の美しい作品が常設展示されているので、いつ訪れてもOK。

今年の初めはお正月らしく、押し絵羽子板展を開催していました。

 

h25-7

 

清方の描く美人画をモチーフに仕上げられた押絵羽子板は、

押絵師・永井周山の、細部まで行き届いた繊細な仕事が堪能できます。

特に色や柄、素材まできちんと再現されている着物の部分は、

着物好きとしてはじっくり鑑賞したいところです。

元絵をそのままではなく、人数を減らしたり背景をシンプルに処理して、

羽子板面に清方の世界が見事に再現されています。素晴らしい職人技に感動!致しました。

 

鎌倉駅からも鶴岡八幡宮からも5分ほどの好立地ですが、

小町通りの喧騒からは程遠く、静かに江戸情緒の世界に耽溺する事が出来ます。

こじんまりとした庭も風情があって素敵です。1月は水仙がひっそりと咲いていました。

 

小さな美術館なので30分もあれば鑑賞時間は充分。

旅の寄り道に、ぜひ清方美人と対面してみて下さい。

次回企画展は1月31日から「作品にみる清方の美意識」になります。

 

文責/篠井 棗

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です