「日展入選」の価値

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みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

日本シリーズは対戦成績2-2となって、いよいよ目が離せません。しかし、これで仙台に行くことは確実になりました。

東北の皆さんは、特に野球ファンでなくても、かなり注目度の高いシリーズとなっていることでしょう。

思い切ってチーム名に「東北」と冠して東北全県を抱き込んだあたりに、楽天の(経営面での)勝因があったような気がします。

←楽天非公認マスコットキャラ・Mrカラスコ。めったに見られないので、第6戦あたりで出て来てくれると嬉しい♪

 

 

 

申し訳ありません。今回も冒頭の前振りとは全く関係ないテーマです。

このウェブニュースでは、着物を中心に、幅広く日本文化に関わるニュースを取り上げています。

様々なニュースに触れていると、現代は若い方を中心に、

新しい和の潮流がどんどん生み出されていることを実感できます。

文明開化や関東大震災、第二次大戦などで一度は廃れてしまった感のある日本文化が、

平成の今、魅力を再発見されてきていることをとても頼もしく嬉しく思いながら、

日々駄文を書き散らかしているのですが・・・。

だからこそ、こんなニュースは本当にやりきれないです。

 

日展「書」入選を事前調整 篆刻部門、会派ごと振り分け

 (msn産経ニュース)

 

硬直した組織は、やはりこういう問題を内包しているものなんですね。

今回は内部告発があったからこそマスコミが注目したのかもしれませんが、

少しでも書道をたしなんだ事のある方でしたら、

「何をいまさら・・・」

という話なのかもしれません。

それにしても、日展といえば素人でもその名を耳にしたことがあるほど権威のある公募展。

それなのに、暴露されてみれば絵に描いたようなヒエラルキーと権威主義がはびこっていて、

事前に有力会派ごとの入選作数が決められていたとは。

日展は、一万円の出品料を払えば、誰でも応募することのできるのですが、

結局、有力会派が賞を独占する仕組みになっていたのです。

ということは、初めから入賞枠のない、無名会派所属の方や無所属の方から、

出品料という名目で、お金を巻き上げていたことになるわけですよね?

これって、立派な詐欺じゃないでしょうか?

 

新しい魅力のある、真に実力のある芸術家が育たない?

いえいえ、それ以前の問題です。

 

こういった問題は、書道だけではなく、華道・茶道など、他の組織でもはびこっています。

いわゆるお免状代だの看板代だのに何十万円も払うとか、

お名前もらったら先生に御礼としてまたまた何十万円も包んで渡すだとか・・・。

 

なにしろ、実力とは関係ないところで金と権力がすべてを決定している。

これでは、「和文化をもっと活性化させましょう」と言ったところで、むなしいばかり。

構造的な問題は、根が深いし、金額があってないような芸術作品の利権に群がる輩が

わらわらいる以上、この体質はそうそう簡単に変わるものではないでしょう。

 

今回は書道(篆刻)がやり玉にあがりましたが、どうせ他の分野でも同じことやっているに決まっています。

というか、そう思われても仕方がないのです。

19世紀末、ヨーロッパではびこっていたアカデミー至上主義に反発して生まれた、

フランスの印象派やイギリスのラファエロ前派が、今では絶大なる人気を誇っているのを見れば、

組織が凝り固まることがいかに芸術振興の妨げになるか、

歴史の教訓としてしっかり残っていることがわかるはず。

人間というのは結局、歴史に学ぶことなど出来ない生き物なのでしょう。

 

だいたい今の日本で、一般の人が芸術院会員だの日展常任理事の作品買っているのでしょうかねぇ。

所詮あの世界は、弟子から高い月謝を取った挙句、自作を売りつけて、悦に入っている。

自慰行為を繰り返しているにすぎないのです。

 

芸術の本質を見誤って、「~会所属」だの「~展受賞」だので値段を釣り上げる。

市場操作の一道具となり果てていた、日展。

どうせ随分昔からそんな調子なのかもしれませんが、

あらためてマスコミに取り上げられると、象牙の塔は大学だけではなかったんだよね・・・。

と、かえって感慨深くなってしまいました。

だいたい、内部でおこった不祥事に、内部の調査委員会が対応したってしょうがないじゃないか!

 

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立派なポスターだ! 

 

さて、こんなニュースを聞いてしまった私達庶民はどうするか。

まずは、心ある作品制作者の方は、この際日展応募をやめてしまうことです。

そして、これから絵画や書を購入しようという方は、金と権威で粉飾された作品に惑わされず、

自分の目で見て「いいな」と思ったものだけを選ぶようにしましょう。

結局あの方達にとっては、世間から無視されて作品がまったく売れなくなることが、

一番のお灸をすえたことになるのではないでしょうか。

普通の人が出来る事って、まずはこんなところじゃないでしょうか。

もちろん、お金がいくらでもあって、権威ある賞を取って立派な肩書きが欲しい。

という目的で書道や日本画をやっていらっしゃるのであれば、

是が非でも有名な会派を選んで入会してください。

その際は、作品作りだけでなく、大先生との良好な関係作りもお忘れなく・・・。

 

文責/篠井 棗

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