人間国宝

揚巻

みなさま、ごきげんよろしゅうございます。

この週末の関東地方は、ちょっと暑さも和らぐみたいですが、いかんせん雨天の予報。夏に入ってグッと増えてしまった洗濯物が外に出せません…

さて今回は、真夏の暑さとは無縁そうに涼しげなこの方、日本が世界に誇る美貌の芸術家・坂東玉三郎さまの話題です。

文化審議会(宮田亮平会長)は20日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、歌舞伎女形の坂東玉三郎さん(62)=本名・守田伸一、東京都港区▽狂言の山本東次郎さん(75)=東京都杉並区▽木工芸の灰外(はいそと)達夫さん(71)=金沢市▽竹工芸の藤沼昇さん(67)=栃木県大田原市-の4人を認定するよう平野博文文部科学相に答申した。文化庁は9月にも認定書を交付する。これにより、故人を含めた累計認定者は336人になる。

歌舞伎女形は昭和43年に重要無形化財に指定されたが、今年2月の人間国宝・中村雀右衛門(じゃくえもん)さんの死去により解除。坂東さんの認定に併せて復活指定される。

坂東さんは、時代物から新歌舞伎まで幅広い分野での高水準の演技が認定の理由。山本さんは、大蔵流狂言の中でも特色のある山本家の維持、発展に努めた。灰外さんは、薄板を環状に曲げる「挽曲(ひきまげ)技法」に高い技量を持つと評価された。竹工芸の藤沼さんは、多様な技法で格調高く独創的な作品を生み出しているとした。

すばらしい!!人間国宝って棺桶に片足突っ込んだじいさんばあさんしかもらえないかと思っていたら、玉さま62歳で国宝指定ですよ。

嬉しいですねぇ。

「女形」という日本の不思議な文化。トランスジェンダーな異装史は海外にもたくさんありますが、ここまで本物の女性からかけ離れて、理想の女性像を作り上げた芸能は、日本だけにしかないのではないでしょうか。

やはり女形で人気の中村福助氏に、「一番怖い師匠は玉三郎兄さんだった。」と言われてしまうくらい、「女性」を作り上げることに情熱を傾けてきた玉さま。その小指の先まで神経の張り詰めた美しさは、昨今流行の「自分らしく・自然体」なんて風潮とは真逆です。

着物女子たるもの、その所作の美しさ、艶やかさをぜひぜひ見習いたいもの。

そう、普段らくちんな格好してるんですから、着物着るときくらい、指先を揃えて、背筋を伸ばして。心意気は「坂東玉三郎演じる揚巻」で行こうじゃありませんか!

人間国宝

文責/篠井 棗

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です